平野夏紀【教育百貨店ブログ】

先生に「授業内容以外」で価値提供を目指すブログです。YouTubeにも動画あげてます。

受験の合否連絡の受け方と事前の準備

どんな受験においても

受験の連絡を生徒から受けるのは時期がこれば必然です。

 

中学受験と大学受験なら倍率は2倍以上あり

不合格となる場合の方が多いわけです。

 

高校受験においても

倍率2倍を切るのは公立高校であることが多いわけですが

だからこその緊張感はあります。

 

生徒や保護者も緊張すると同時に

教員や塾講師の先生たちも緊張するものです。

 

そんな合否連絡ですが

やはり報告の受け方1つで

先生や塾への信頼度は違ってきます。

 

最後まで完璧な先生として

サービスを提供するために

先生は合否連絡において

 

1.事前の準備

2.合否当日の対応

 

この2つを学んでいきましょう。

 

教育百貨店の平野です。 

教育百貨店とは英語の先生が全ての先生のために作った

教科内容「以外」の先生の困りごとを解決に導くツールです。

主に「スキルアップ」と「転職」について動画とブログにまとめています。

詳しい自己紹介はこちらの概要欄から。https://www.youtube.com/channel/UCqp89tMf52TdoQ3n9M-SI5w/about

それでは今日もよろしくお願いします。

 

 

まず事前にできる準備としては

授業中などに必ず生徒への言い聞かせをしておく必要があります。

 

特に塾では過激な受験戦争に生徒を巻き込んでしまう面がありますので

言葉の使い方には十分気をつけてほしいものです。

 

「受験で大事なのは受かることよりも頑張った過程」

「合格不合格の差は微々たるもの」

「合格不合格で人生が決まったりしない」

「受かった方がいいには決まっているが長い人生いつでもやり直しは効く」

「受験が全てではないが頑張ってやろう」

 

このような言葉を常にかけることは重要です。

そうでないと極端な生徒が必ず現れて

 

「受験失敗は人生の終わり」

 

なんて言い出す生徒がいます。

 

これだけは絶対に避けなければなりません。

受験の失敗で人生が狂ってしまう原因は

受験成功が人生の成功かのごとく言い放ってしまう、

 

大人の勝手な考え方と

大人の気持ちを考えない言い方です。

 

30年も前に遡れば学歴が全てのモノをいう時代もあったでしょうが

今はそんな時代も終わりを迎えています。

 

学歴がないと超大手の企業に入れないのは事実かもしれませんが

大企業に入らなくても十分生活は送れます。

 

それを特に地方では

「公立高校の受験失敗は人生の終わり」

 

結構過激な指導が学校でも塾でも行われています。

 

叱咤激励のつもりなんでしょうか?

わけのわからない思想で子供を無駄な追い詰め方をしてはいけません。

 

私は公立高校の受験に失敗して私立高校に進学しましたが

塾でもちゃんと管理職になりましたし

大手の転職エージェントへの転職も成功させています。

 

学歴が全てのモノをいうかのような発言は絶対するべきではありません。

 

ですから合否に関わらず生徒が

「頑張った」と思える環境を整えるのが

先生の仕事だと思っています。

 

 

動画の方が簡潔に説明しています。チャンネル登録もお忘れなく。

文章の方が良い方はこのまま先にお進みください。


先生が合否の連絡を受ける前と当日に気をつけること【再掲音量調整】

 

 

また合否の当日

様々な結果が生まれるでしょうが

特に不合格となった生徒への対応は

時間をかけて行うべきです。

 

親の対応は後回しです。

親は受験失敗でうつ病になったり

仕事を辞めてくるようなことはしません。

(仮に子供の受験失敗で親がショックで立ち直れない場合、それはもう親自身の問題です。先生が対応する範囲を大幅に超えています。そもそも子供の受験失敗くらいで親に大きな影響など出ません。)

 

しかし子供の場合はわけが違います。

立ち直れないような終わらせ方をしてはいけません。

 

事前にどれだけ言い聞かせをしてあっても

当日はショックで・・・

普通に想定される事態です。

ここでの対応を大幅に間違えると

子供のメンタルはおかしなことになります。

 

とにかく子供の様子と言葉に

全力で意識を向けてください。

 

医師と看護師の方が

医療現場で必ず使うスキルに

 

「傾聴」があります。

 

これは病院にきた子供が

症状を訴えるまで待つという方法です。

 

子供が小さいと親が

「頭が痛いと言っている」

「ここが悪いらしい」

などと言うことがありますが

 

痛みは本人にしかわかりません。

 

親は子供がお腹の調子が悪いと思っていても

実は子供は病院で背中が痛いと言う可能性もあるのです。

 

痛みの張本人ではない

親の話など全くあてにならないのです。

 

ここで子供の「背中が痛い」と言う主張を聞き逃して

親の言う「お腹」を信じて診察すれば

重大な病気を見逃す可能性があります。

 

子供が言葉を話せる年齢であれば

子供の主張が出るまで聞くのをやめずに待つ

これが医療現場で実際に行われている

 

「傾聴」です。

 

特に医師と看護師はこれを徹底的に叩き込まれているようです。

 

私はこの傾聴の考え方は

先生にも必要なスキルであると考えています。

 

だって受験の合否の喜びも痛みも

最も味わっているのは

「子供本人」です。

 

親がショックを受けていようが

子供が「自分は頑張ったら胸を張って進学する」

と堂々で言っていれば

全て解決しています。

 

逆に親が

「頑張ったからいいじゃないの」と子供を本当に慰めていても

子供の様子がおかしい場合には

先生も絶対に子供への傾聴をやめるべきではありません。

 

親の子に対する態度は関係ありません。

 

子供の様子と発する言葉には

十分意識を傾け

心の奥で思っていることを聞き出し

解決へと導かなければなりません。

 

そして大前提としては

未来へ歩み出せる言葉です。

 

先生はそこまで大きな使命を背負っています。

だから本当は先生は何かに

「挫折」か「失敗」の経験がある方が好ましいと考えています。

(ある方がやや好ましいが、ないといけないわけではない。)

 

私の場合はわかりやすく公立高校の受験失敗がありますから

高校1年生で私立高校に進学した生徒の精神面のケアに関しては大きな自信があります。

 

その大きな自信を分解して考えた結果が

「事前準備」と「傾聴」であると考えています。

 

だからこの2つができていれば

失敗の経験がなくても

別に問題はありません。

 

痛みを知らないと対応できないなら

医者も看護師も大病を患った経験がないと

重大疾患の患者のことがわからないことになります。

健康な医師でも患者の痛みはわかるでしょうし、

スキルによって解決も可能なわけです。

 

だから先生も

とにかく傾聴の意識を持つことと

事前の言い聞かせには十分な対応を施しておくべきです。

 

合否に関わらず

頑張った自分を認め

生徒が未来に歩み出せる

そしてまた頑張れる

そんな受験戦争なら

僕は戦争もいいなと思っています。

 

 

YouTubeでは数分程度でさらに簡潔に説明をしています。

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先生が合否の連絡を受ける前と当日に気をつけること【再掲音量調整】

 

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