合格者数を増やしたいので一般入試で行かせたいと思う先生もいれば、
落ちた時のクレームが恐ろしいので実力以下の高校大学に推薦で強引に行かせようとする先生もいる。
教員や塾講師の利害を考えて子供に強引に一般か推薦か誘導するのはよくないが、
あくまでも生徒の利害を優先した場合、推薦で行かせた方がいい生徒は確かにいる。
教育百貨店の平野です。
教育百貨店とは英語の先生が全ての先生のために作った
主に「スキルアップ」と「転職」についてまとめた動画です。
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それでは今日もよろしくお願いします。
まず推薦入試で行かせた方が良いかなと思う生徒として挙げられるのは、
親の希望する高校大学のレベルと、
生徒本人の実力が悪い意味で大きく乖離している場合です。
とにかく親がどうこうよりも、
子供が親の不必要なプレッシャーに耐えられないことも要因の1つではありますが、
子供にとって最も恐ろしいのは進学先が決まっていないという状況です。
高校受験ならほぼ100％、大学受験でも実際にどこか1つでも受かっていれば、
文句を言いつつも親は進学に納得します。
動画の方が簡潔に説明をしています。チャンネル登録も忘れずに。
文章の方が良い方はこのまま先にお進みください。
実力より上の学校に受からなかったことよりも、
受験のプレッシャーから解放されたことで親と子の緊張状態は緩和されることがほとんどです。
なので子供が傷つくことを最も警戒すべきであり、
実力の乖離が大きい場合は推薦入試を軸に確実に1つ合格させておきましょう。
またこれの延長線上で、
公立高校が確実に無理な生徒も推薦入試で行かせましょう。
このご時世ですから高校に行かないで働くことに覚悟を持っている中学生などいません。
大学入試においても倍率1.0倍以上の大学は厳しいと判断すれば、
本人が浪人覚悟と言っていてもなんとか推薦を受けさせたいところです。
これも大学受験においては浪人しても偏差値は簡単に上がらないことが実情としてあります。
高校受験の場合は全落ちによる生徒本人が傷つく可能性がありますので、
実際公立高校が厳しい場合は推薦入試で行かせましょう。
最後は「父親が教育熱心な場合の女子生徒」です。
絶対に推薦を取らせるとも限りませんが、私は子供が被害を受けることを警戒します。
これは学校や塾の面談でくる父親の姿と、
家での娘に対する父親の姿が違う可能性があるからです。
女子生徒本人に聞けばわかります。
「お父さん面談では温厚で優しそうだけど、家でもあんなに優しいの？」
これで実際の姿とよそ行きの姿が離れてるか確認できます。
実際に父親は先生の前では子供のことを真剣に考えているお父さんにしか見えなくても、家では仕事で使うようなロジックを使って子供を追い詰めている場合があります。
生徒本人が傷つくことを最も警戒し、
この場合には推薦入試で確実に1つ取らせたいと考えます。
仮に全落ちしようものなら
こういったタイプの父親のモラハラは過激さを増します。
当然こういった例は多くはありません。
ほとんどのお父さんは普通のお父さんです。
受かれば喜び、落ちてもあらゆる手段を考えさせ、
父親として資金力でバックアップする人がほとんどです。
「選んでる場合じゃない。受かるところを探そう。」
ほとんどのお父さんはこうです。当たり前です。
自分の子供が落ちて傷ついてるのに追い討ちをかけるような父親など圧倒的少数派です。
しかし300人生徒を預かっていた教室の管理職の立場としては、
1%でも3人程度はおかしな父親がいるかもしれないと想定しています。
生徒の利害関係を考えたときに、
推薦入試で行かせた方が無難だと判断していた私個人の考えです。
教育熱心なことは結構ですが、
裏もきちんと考えて進路指導にあたるのが私は良いかなと思っています。
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