平野夏紀【教育百貨店ブログ】

先生に「授業内容以外」で価値提供を目指すブログです。YouTubeにも動画あげてます。

【批判殺到】塾をスタバ化したらヤイヤイ言われた話

スタバに行ったことはありますか?

スタバの経営戦略は知っていますか?

 

スタバはコーヒー屋さんではありません。

 

くつろげる空間を提供し

どうせならコーヒーでもいかがですか?

 

という戦略を取っている。

 

だから別にスタバのコーヒーは

たいして美味しくなかろうが別に問題ない。

(実際には美味しい方がいいに決まっているけど。)

 

塾ってどうしても

 

勉強・勉強・勉強・・・

 

こうなりやすい。

 

合格実績を出すことや勉強する環境を整えること

もちろんこれらは大事なことだと思うし

別に否定するつもりもない。

 

でも生徒は結局

 

楽しく塾に来て

楽しく勉強して

楽しく点数をあげて

楽しく受かりたいと思っている

 

受験が辛くて厳しい忍耐の場である必要は

必ずしもないと思っている。

 

塾をスタバ化して

 

営業成績1位を2回

偏差値65以上の在籍生徒年間退塾0名

退塾率昨対8割減

東大東工大の合格者(生徒が頑張っただけだけど)

机が入り切らず通路に机を置かなければいけないほど生徒を集めまくった

 

本来は文句を言われるようなことではないが

周りから批判を浴びながら

非常識なことをやり続け

どんな批判も無視して

スタバ化をやり切った元教室長の実話。

 

教育百貨店の平野です。 

教育百貨店とは英語の先生が全ての先生のために作った

教科内容「以外」の先生の困りごとを解決に導くツールです。

主に「スキルアップ」と「転職」について動画とブログにまとめています。

詳しい自己紹介はこちらの概要欄から。https://www.youtube.com/channel/UCqp89tMf52TdoQ3n9M-SI5w/about

それでは今日もよろしくお願いします。

 

僕はどんなに学力の向上が目的でも

塾はスタバのように自由で

なんとなく楽しい空間で

居心地が良くて

変なルールに縛られない空間が良いという仮説を持っていた。

 

それはなぜかというと

超難関高校に合格した生徒でも

全然高校部への進級に積極的ではないし

1年生の上位生はなぜか夏期講習後に退塾するし

2年生は冬期講習後に予備校に行ってしまうし

厳しく指導する先生の生徒の目が完全に死んでいた。

 

だから塾は厳しく勉強する場所という固定概念が

 

間違っている気がすると

 

なんとなく新卒のときに思っていた。

 

だから僕は

塾を居心地の良い空間として提供すれば

なんとなくだけど生徒から受け入れられるのではないかと

51%くらいの確率で思っていた。

 

だから教室長になったときに

塾のスタバ化を実施した。

 

授業前後の挨拶はなし

『よーしみんな面倒だとは思うけど授業始めますか〜」

「まあこの辺で終わるかなあ〜じゃあ気をつけて帰ってね〜」

みたいな楽な感じで始めたし終わった。

 

これはこれで本当に批判殺到だった。

 

マナーがなってないとか

礼儀がどうとか

挨拶はきちんとさせなさいとか

場の空気が締まらないとか

そもそもあり得ないとか

 

まあいろいろ言われた。

 

動画の方が簡潔に説明しています。チャンネル登録もお忘れなく。

文章の方が良い方はこのまま先にお進みください。


【批判殺到】塾をスタバ化したらヤイヤイ言われた話

 

挨拶の礼儀はもちろんわかるが

生徒は塾に来たら先生にちゃんと

「こんにちは」と言っている。

 

挨拶の礼儀は守れている。

授業前のあの儀式化された挨拶に

「先生の威厳を発している」と感じ

なら別にやめてもいいじゃんと思った。

 

だからやめた。

 

授業中の飲食も許可した。

ただ横に座っている生徒の集中力が削がれるのは

「他人に迷惑をかけること」だからそれは「ダメ」とはっきり伝えていた。

 

だからさすがに

カップラーメンを食べるとか

ポテチを広げるとか

これは音や匂いで

「他人に迷惑をかける可能性がある」からやめようねと言ったら

生徒はそれに従ってくれた。

 

90分も授業時間があって

何も食わずに集中するなんて

大人でも無理だろと思っていた。

 

だから飴とかチョコとか

音を出さないならガムとか

この辺も許可した。

 

具体的にこれはダメあれはダメと規制したわけではないし明確なルールがあったわけでもないが

生徒は他人に迷惑をかけない基準を自分たちで考えて

授業中に好き勝手に物を食べていた。

 

その生徒がなんとなく決めた基準の食べ物は

確かに迷惑をかけるようなものではなかった。

 

僕は「それはダメだね」と言ったことはない。

そもそもそんなことを言った記憶もない。

 

飲み物も缶とかカップはこぼすかもしれないから

ペットボトルとか水筒が良いだろうねって言ったら

生徒はその基準をきちんと守っていたし

ぶちまけるような生徒もほとんどいなかった。(2回くらいあったけど)

 

ちなみに食べ物系で

生徒からクレームが入ったことは1度もない。

みんなに許可しているのだから、

不公平感もない。

 

別に決まりを作った覚えもないのだが

食べ物を交換するような生徒もいなかった。

 

「他人に迷惑をかけなきゃOK」

という基準を生徒がきちんと守っていた。

 

でも生徒は集中して授業に臨んでいたように思う。

 

これもいろいろ言われた。

机の上のペットボトルは鞄に入れさせろとか

飲み物が出てるなんて塾じゃないとか

食べてるなんて授業の態度じゃないとか

どういう神経で授業してんだとか

 

これはこれで批判殺到だった。

何度も注意された。

 

でも別に生徒は

授業に遅刻しなくなったし

明るくて楽しそうな顔をしていたし

塾が楽しいと言っていたし

集中力が下がっているような感じもしなかったし

なんかこの先生は話がわかる人だなみたいに思ってくれていたように感じる。

 

だから頑なに飲食禁止だけはしなかった。

 

「集中力が切れたら好きに食え」

と言って驚く体験生はいっぱいいた。

 

でも体験生の7割くらいは入塾に至っていた。

完全に雰囲気が受け入れられている感じがした。

 

真面目に受けている生徒からすれば迷惑な話かもしれない

という批判もあったが

退塾率が目に見えて下がっていったのは明らかだった。

 

ちなみに自習している生徒と

授業を受けている生徒に迷惑をかけないのであれば

 

「何しててもOK」とかなり緩めのルールだった。

 

子供がそんな決まりを守るはずがない?

いや実際にはほとんど守れていた。

 

つい声が大きくなって

周りに迷惑をかけそうだから

「ちょっと声のボリューム小さくしてね」

くらいなら言った記憶はある。

 

僕は生徒を他の先生よりも信頼していたし

尊重していたし好きだった自信もある。

 

だからそういう気持ちが伝わって

僕の言うことを聞いていた可能性は十分ある。

 

高校生だからできること?

それはそうかもしれない。

僕は高校生の指導歴が長いので

小学生中学生の教室をまともに担当したことはない。

 

だからこの方法は小中学生対象の塾では

全く効果を発揮しない可能性がある。

 

だから僕が言いたいのは

 

塾をスタバ化しろということではない。

 

時代の変化とともに

子供の思想も変わるし

塾に求めるものも変化するし

 

それに応じて塾も変化していくべきだと思っている。

 

今このスタバ化が成功するかと言われたら

成功するかはやってみないとわからないが

多分成功すると思う。

 

僕は生徒を信頼し尊重しているから

生徒もそれに応えてくれると思う。

 

厳しい塾を否定するつもりはないし

そういうのを求めている親もいるとは思う。

 

でも僕が会社から管理職として課せられたノルマは

「生徒の在籍の昨年より増やす」だから

それに関してはきちんと数字をつけている。

 

これが「厳しくして保護者の満足度を上げろ」

だったら別の対応をしていたと思う。

 

結局話の論点は

「時代への変化に対応」

ということで終わってしまう。

 

ヤイヤイ言われたが

自分の信じる仮説を速やかに実行し

間違っていたら仮説を変え

時代にあった考えに乗れる先生が増えたら

 

教育業界はもっと面白いことになるのになと思っている。

 

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