今回は河合塾横浜校の校舎外に掲載されているポスターを拝借した。
まずこのあたりのポスターには概ね問題がない。
無料体験の売り方が少しさらっとしている漢字はあるが、河合塾はあまりガツガツした広告を好まないイメージがあるので、これでも問題はないと考えている。
ところが私が個人的にこれは少々問題があるなと感じたのはこの画像である。
左上に「河合塾横浜校」と記載があるので、
これは各校舎が授業の状況に合わせて作っているものだと推測できる。
(以下の内容はあくまでも仮説です)
もう少し詳しく見ていくと
これを見て私は問題があるとしたらここかなと思った。
「超長文はこう読め!」のタイトルがあまりにも雑すぎる。
タイトルの付け方に単純にセンスがないなら問題はない。
そうではなくて私はここに、
「スタッフと講師の連携不足」を見てしまったような気がしてならない。
おそらくこのポスターを制作した河合塾のスタッフはこの講師のことをよくわかっていない。
ビジネス上の親交が感じられない。
このポスターを通じて河合塾のスタッフからは「河合塾の売上」を
予備校講師は「売れっ子の講師」になろうという連携を感じられない。
もっとスタッフとこの講師が親交があり、信頼関係があれば、
こんな雑な講座名は付けないと考えられる。
私がもしこの講師と親交があり、河合塾のスタッフであれば
講座の内容を詳しく聞いて、ポイントなどを洗い出し、売れる講座名を付ける。
この関係性がスタッフと講師間に感じられないと私は仮説を立てたのである。
スタッフと講師の間に信頼関係を結ぶためには教室責任者の腕が試されると思っている。
さすがに若いスタッフが予備校のまあまあ年齢が上の先生に話しかけ辛いことはわかっている。だから教室責任者と講師の信頼関係があれば、部下をその講師のところに聞きにいかせたりしても支障は出ない。
よって、この雑な講座名の付け方から塾や予備校の運営で最も重要なことは
「講師とスタッフが一緒に校舎を作り上げる意識」
だと考えている。
講師は授業をするだけ
スタッフはポスターを作るだけ
それでは天下の河合塾でもどこかでボロが出るように思う。
スタッフは本気で授業と講師を売る
講師は売れるためにスタッフの営業活動に協力する
こういう信頼関係を結ぶことが、予備校に限らず塾でも必要であると私は考えている。