平野夏紀【教育百貨店ブログ】

先生に「授業内容以外」で価値提供を目指すブログです。YouTubeにも動画あげてます。

生徒のモチベーションを上げる台詞

こんにちは、教育百貨店の平野です。

今回は僕が塾講師時代、実際に生徒の勉強のモチベーションをあげてきた具体的なセリフを紹介していきます。

実際、僕は英語科の講師として英語の科目指導をしていましたが英語を教えるよりも生徒のモチベーション維持のほうが得意でした。

 

ただ、勘違いしないでほしいのは「これを言えばモチベーションが上がる」ではないです。

なぜなら、時代は「何を言うか」よりも「誰が言うか」が重要だからです。

下手な授業をどうにかしない限りこの台詞は効果がないので授業力に不安がある方はまずはそれを解消させるのを優先してください。

 

 

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教育百貨店の平野です。 

教育百貨店とは英語の先生が全ての先生のために作った

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それでは今日もよろしくお願いします。

 
 
 
普段の勉強編1 勉強したい気持ちがあってもできないのはやりたくない理由があるからだよね?
この前提がわかっていないと生徒の勉強への姿勢をどうすることもできない。
しかし、僕はそもそも大人が一方的に課した勉強をやらせるのは反対派。
なので言うタイミングは本人がやると言ったのにやらなかった時。
 
普段の勉強編2 勉強に裏技はない。王道のみ
当たり前すぎるのだが勉強に近道などない。
ただし先生の目線で言うのなら解法の裏技テクニックはある。
わかりやすい授業を用意しないのに愚直に勉強しろというのは先生の怠慢。
 
普段の勉強編3 勉強は役に立たないものはない
別に細かい内容は世に出ても使わないのだが論理的思考、歴史的背景、読解力などは十分身につく。
だから勉強が全く役に立たないと言う批判は的を得ていない。下手くそな教え方のせいで役に立たないというならまだわかる。
 
普段の勉強編4 まず得意科目を徹底してやる。
苦手科目のせいで勉強が嫌いになるくらいなら得意科目を徹底的に完璧にやらせ切る。
普段はそれで十分。「受験勉強のことを考えて・・・」という主張は僕は反対派。
それは受験のことしか考えていない発言。世に出たらプロフェッショナルの方が圧倒的に有利。
 
普段の勉強編5 点数の高い子は見えないところでたくさんミスしてる
まず勉強は要領だけでなく時間も必要。時間が足りていない子のやる気を出させるときに使う。ただし、この発言はあまりにもやる気がない生徒には効果はない。
ちょっとサボっているけどまあまあな点数の生徒に効果的。
 
普段の勉強編6 まず机に向かわなきゃ始まらないよね
机に向かえばなんとなく勉強できる子もいる。
環境を整えればやれるタイプ向け。あまりにもやる気がないなら効果なし。
塾なら「いいから自習室こい」が効果的。
 
普段の勉強編7 迷わずやる。やればわかる。
迷っているからやらないは正解中の言い訳共通語。
大人の世界にはやらないほうがいいこともあるが、子供の世界にはない。
 
普段の勉強編8 できない理由を探さない。
子供の言い訳の理論武装レベルは年齢を重ねるごとに強くなる。それを一蹴するのに効果的。ただし、図星をつかれた生徒と口論になる恐れがあるので効果は普段の先生と生徒の信頼関係が大きく関係する。
 
普段の勉強編9 やり方に迷っている時間で勉強すればわかるようになる
最短で勉強ができるようになる方法があると我々も子供も信じているが、そんなものはない。「いいかやれ!」の根性論は勉強の質で大きく変わるので我々は日々解法を研究すべき。
 
普段の勉強編10 明日からやろうは長続きしないから今やろう
明日からやります!タイプの人は、本当に明日からやったとしても短期的にしか続かなかったり、困難にあうとすぐやめてしまう。そもそも今すぐ始めるというのが一番困難。その困難はその場で乗り越えさせるのがベスト。
 
普段の勉強編11 毎日嫌いな科目を1問だけ解く。あとは好きな科目を好きなだけ
嫌いな科目を生徒からどうにかしたいと言ってきた場合、この言葉には苦手意識のハードルを下げる効果がある。受験前でないなら効果は十分。
「苦手な科目を30分だけ」よりも体感だが効果はある。
 
普段の勉強編12 3回はミスしないと記憶しないらしい
脳科学的には人間は4回目でようやく記憶できるらしい。1回で覚えようとすることがそもそも無理だということをわからせて、せめて3回はトライする癖をつけさせたい。
 
普段の勉強編13 一生懸命やらないと逆に疲れる
あまりにもやる気のない生徒には効果はないが、サボり気味だがまあまあな点数が取れているタイプには効果あり。「一生懸命やると時間がたつのは早い」と同義語。
「好きな科目だけやればいい」などと組み合わせると効果的。
 
普段の勉強編14 人間のつくった問題だから絶対に解ける。
実際、センター入試以外の試験問題は人間のつくった癖まみれ。
個人的には生徒よりも、「しっかり入試研究しましょう」という意味で先生に言いたいが、生徒が難しくて解けないと諦めている時に言うと効果的。
 
普段の勉強編15 勉強は答えを探す。仕事は答えが出ない。どっちが難しいかは明白。
高校生には効果あり。中学生には体感だが微妙、小学生は理解不能
勉強をやると決めても楽なほうに逃げがち。だから勉強の方が楽だと思わせて勉強の意欲を継続させる。楽な方に逃げる習性をうまく使うのも技能。
 
 
色々と自分の体験をもとに具体的なセリフを紹介したが、
結局「何を言うか」よりも「誰が言うか」が大切です。
そもそも生徒との信頼関係がない場合は同じセリフを言ったところで意味がない。
信頼関係を築いたうえで、「生徒の性格」「時期」「年齢」などを加味して話すのが重要。
 
 
今回の話も動画でも掲載しています。