平野夏紀【教育百貨店ブログ】

先生に「授業内容以外」で価値提供を目指すブログです。YouTubeにも動画あげてます。

結果の出せる塾教室6ヶ条

大学2年時に塾講師になってから、様々な教室責任者の下で授業をしてきた。

 

同じ塾の看板を背負っていても、教室長が違えばもうそれは違う塾とも言える。

 

だが結果の出せる教室には共通点がある。

様々な教室長に出会い、自身も教室長になったことがある私が

「結果の出せる教室の共通点」について、ランキング形式で解説していこうと思う。

 

結果の出せる教室とは

・入塾希望者が増える

・退塾者が減る

・合格実績が出る

この3つを意味している。

 


【授業】塾教室の運営はこの6つをやれば完璧【営業ノルマ】


 

第6位 アルバイトスタッフの愛想や対応が良い

教室長の方針や教室の方針がどんなものであれ、アルバイトの育成に力を入れている管理職のいる塾は当然だが、管理職が優秀なので結果も出やすい。

ただ残念ながらアルバイトの育成に力を入れず「ただの駒扱い」で終わっている教室長をたくさん見た。

 

アルバイトスタッフと管理職ではスキルに大きな違いはない。

駒扱いで終わらせずに、

裁量権を与えてみる

・方針だけ伝えてやらせてみる

・無理そうな仕事もまずやらせてみる

・やらせてみた仕事を任せっきりにせず、途中で方向性が合ってるかどうか口出しせず確認する

 

この辺りを意識すると良いと考えている。

 

第5位 無駄な報告の義務を負わせない

なんでも報告しなさいという上司もいる。上手くいってるのなら別に批判したりするつもりもないが、報告はクレームや問題にいかに早く対応するかが本質だ。

仮に一切の問題が起きず何もかもが上手くいく職場であれば、報告は一切必要ないとも言える。

だからあまりにも多くの無駄な報告をさせようとする上司には組織運営に問題がある場合が多く、

「組織に自分の意思が伝わりきっていない」

ことが多い。

 

自分の意思を徹底して伝えて実行させていれば、問題はあまり起きたりしない。

ましてや「今日この生徒はこのテキストのここをやりました」などという報告を受けてどうするつもりなのか。意味がない。勤務時間内に終わるならまだしも、その報告のせいで残業が発生したら目も当てられない。

 

・組織の方針は常々言うこと

・方針を姿で見せること

・方針は社員の都合ではなく、時給1000円程度で働くアルバイトスタッフのモチベーションでもできることを伝えること

 

第4位 生徒の個人情報を熟知している

個人情報というのは住所とか電話番号とかそういう話ではない。

生徒本人を取り巻く環境を熟知しているかどうかである。

結局生徒のことをよく知らないというのは人に興味がない証拠であり、人に興味がない人の所に人は評判で集まったりしない。(大量の広告費を投下するとかなら話は別だが)

 

どのラインまで熟知するかは教室長やスタッフ次第だが、名前や受講科目、出身学校以外にも、

・両親かシングルか

・兄弟構成

・年上の兄弟の進学した学校

・過保護か本人任せか

・学校内での友人関係

・塾内での友人関係

・仲が良くない交友関係

・彼氏彼女の有無(別れたかどうかの情報)

・アルバイト先と勤務体系

・部活(クラブチーム含む)

 

くらいまでは私はほとんど把握していた。

こちらから聞いたのではなくて本人から言ってくる情報を覚えているだけ。(塾内の友達から言ってくる情報もあるが)

生徒の信頼関係を高めればこれくらいの情報は本人から十分聞ける。

 

生徒の生活を取り巻く情報を知っているというのは生徒との信頼関係の表れでもある。

 

第3位 優秀な時間講師を自教室へ呼ぶ政治力

時間講師はアルバイトであるから、ある程度のわがままが言える。

あの教室に入りたい入りたくないくらいの発言は自由だ。そして比較的通りやすい。自由が通らないなら辞めていく。

 

だから教室長はいかに時間講師に「働きやすい職場の提供」ができるかで、優秀な人材を自教室に集められるかがかかっている。

 

ブラック職場とブラック管理職の下に人は集まらない。人は人に集まることを管理職は理解すべきである。

 

教室長と時間講師に信頼関係があれば、

・自教室に入りたいと時間講師本人から自分の上司に言わせること

 

これが全て。そこまで言わせる信頼関係は「ご飯を奢る」くらいではできない。

教室長の人間性と労働環境の整備が問われている。

 

第2位 営業ができる

営業なんてみんな苦手だ。苦手な人はそこを履き違えていることが多い。

苦手だけど得意不得意がある。得意になることは可能。努力が足りないだけ。

というか、営業ができる人は授業もうまいことが多い。経験上相関性はあるように思う。

 

・営業に関する書籍くらいは読む

・営業が好きな人なんていない

・営業ができるかできないかは営業の勉強をしたかどうか

 

第1位 教室長がその教室で授業が1番うまい

授業力は数値では測れないから、1番かどうかを決めるのは難しい面もある。

だからこそ重要なのは「教室長の授業が大好き」

こういう生徒がたくさんいるかどうか。

「あの先生の授業も好きだし、教室長の授業も好き」

くらいでも問題はない。

 

塾も予備校も圧倒的多数の信者を作り出した者が、覇権を握れる実力社会なのだ。

塾講師も予備校講師もここは完全に共通点。芸能人みたいなもの。自分のプロデュースは自分でやろう。

 

・授業が上手くなるための方法はいっぱいある

・それを考えられないようなら向いてない

・思考力の落ちた行動力の落ちた先生に良い授業はできないから自分で探そう