私は教員になったことはない。
ただ祖父は数学科の教員だったし、母も国語科の教員だった。
だから教員の現場については教員ではないわりにはよく知っている方だと思う。
そんな教員サラブレッドとも呼べるであろう私が塾講師になったのは何も教員採用試験に落ちたからではない。そもそも教職課程も取ってないから、教員になりようがない。
私が塾講師になった理由は「授業で勝負するお世話になった予備校の先生」の完全なる影響である。
理由はなんであれ、教員ではなく塾講師または予備校講師になることが決まった人へ、これからなる人へ、どちらか迷っている人へ、塾予備校の真実を3つ伝えたいと思う。
【授業】塾講師・予備校講師の道へ進む学生へ伝えたい3つのこと【営業】
①授業で勝負できるのは本当
塾講師も予備校講師も授業の質が良ければ生徒は集まる。
塾講師なら教室のノルマがあるし、予備校講師は生徒が集まらないなら来年度の契約は打ち切られる。(そういう意味では授業が下手なら塾講師の方が食いっぱぐれることはない)
つまり授業が上手なら教室運営においてはあらゆることがうまくいくのだ。
授業が上手ならクレームはこない
授業が上手なら退塾は出ない
授業が上手なら入塾希望者は勝手にやってくる
授業が上手なら受講者は増える
授業が上手なら出世できる
これは全て事実である。
そういう意味で塾講師と予備校講師は「授業で勝負できる」のは正しい。
人事にいた時、「公務員である教員にこだわりがない学生」が教採合格を蹴って塾に就職することもあった。
授業で勝負したいなら、それが全ての結果にも通じている塾か予備校はおすすめである。
ただし実力社会であることはある程度覚悟した方が良い。
②営業のスキルを身につけよう
授業が本当にうまくても、それを世に発信したりうまく売り込むことが必要だ。
「1回の授業で生徒をファンにさせる自信がある」先生でも、営業が下手だとその1回のチャンスすらない。
当然授業あっても営業力なのだが、営業のスキルは結構求められる。
営業のスキルは書店へ行けば手に入る。なんでも良いが「保険会社の営業マン」が書いた営業系の本よりは、「リクルート出身者」が書いた営業系の本の方が先生にはおすすめだ。「リクルート 営業」で検索すれば出てくる。
なんでもいいから読んで学ぶことが必要だ。
はっきりいうが、授業がめちゃくちゃうまい先生になるよりも、営業が上手な先生になる方が簡単だ。
そしてその営業力は転職の際に武器になる。
大手メーカーの営業職にも転職できる。先生が飽きてしまった際もそのスキルは一生使えるのだ。
③営業ノルマがきつい塾があるので注意
営業ノルマが本当にきつい塾がある。
全国学習塾売上高トップ10にある塾はたいていノルマがきつい。営業ノルマがきついから大企業になったとも言える。(塾業界に限らずどの業界もそうだが)
営業ノルマがきつすぎて授業に集中できないという塾すらある。こういう現実もあるのだ。
ただし授業が上手なら営業ノルマは比較的簡単にクリアできることが多い。
ノルマは「生徒を集めろ」「退塾させるな」「合格実績を出せ」なのだから、そりゃ授業が上手ければうまくいく。
この③が受けれられない人は塾講師になるべきではない。
ただし予備校講師でも、授業も営業も下手すぎて授業打ち切られた先生もいる。食えなくなって悲惨だ。塾ならノルマ未達成くらいではクビにはならないから、下手すぎる人は塾の方がおすすめとも言える。
授業と営業が両方できれば最強だし、転職もできるし、無敵ですという話でした。