平野夏紀【教育百貨店ブログ】

先生に「授業内容以外」で価値提供を目指すブログです。YouTubeにも動画あげてます。

面談中に確認すべきは勉強の進捗ではなく学校が楽しいかどうか

新規問い合わせ、体験期間終了前、在籍中・・・

 

塾では様々な場面において生徒と面談をする。

まさかとは思うが塾の面談で、勉強の進捗を確認する「だけ」の面談を組んでいるとしたら塾講師としては終わっている。

 

塾講師の本業は授業だから勉強の進捗を組んで何が悪いって?

いや面談なんか組まなくても授業中の生徒を見れば勉強がうまくいってるかどうかなんてすぐわかる。それも見抜けないで偉そうに面談する方が問題だ。

 

話が逸れたが、生徒との面談で確認すべきは「学校が楽しいかどうか」である。

 

「学校が楽しいかどうか」はその生徒の全てを表している。

 

特に人間関係が手に取るようにわかる。

学校が楽しいかどうかで塾は生徒に与えるサービスを変化させるべきだ。

 

人間関係がうまくいってない生徒にとって塾というのは、

「心の休憩スポット」となりうる。

塾は学校と違って人間関係を積極的に取らなくても生きていける。「勉強する場所」という大義名分があるからだ。

だから人間関係がうまくいっておらず学校を楽しめていない生徒に塾側が提供すべきサービスは、

「塾の先生があなたの理解者である」

ということなのだ。

 


【学校】生徒面談で勉強より大切なあるべきことを聞けば退塾は減る【人間関係】

 

塾への満足度を上げる企業的なメリットもありながら、

生徒にとっても自分を理解してくれる先生がいる場所となる。

 

だから学校が楽しくない生徒には「厳しくしない」これが鉄則である。激甘で良い。

 

 

逆に人間関係がうまくいっていて学校が楽しい生徒にとって塾は面倒な場所になりうる。こちらも塾というのは勉強する場所だという認識は変わらないが、学校より楽しくない場所に好意的に行こうなどとは思わない。

 

よって学校を楽しんでいる生徒は「常に退塾する可能性がある」と見た方がいい。

だから生徒のニーズを拾って応えていかないとそのうち辞めると言い出す。

しかも困るのは学校を楽しんでいる生徒は周りの生徒も巻き込んで退塾する場合がある。

 

退塾が出始めると止まらなくなる原因の1つはこれだ。

あいつが辞めたから私も辞めるとなる。これが起きると塾のノルマ達成は非常に厳しくなる。

 

ただし全員のニーズに応える必要があるかというとそうでもない。

リーダー格2、3人で良い。そことは絶対に良い意味で繋がっておいた方がいい。

 

そして経験上、学校が楽しい!と答える生徒の方が少ない。(非常に残念なことではあるが)

だから塾は授業がうまい先生を揃える以外にも、憩いの場として提供することが必要だと考えている。

 

学校も楽しくない塾も楽しくないじゃ、子供がかわいそうだ。

学力ついてなくても塾に楽しく来れるならそれで良いじゃないか。

と思っている。