平野夏紀【教育百貨店ブログ】

先生に「授業内容以外」で価値提供を目指すブログです。YouTubeにも動画あげてます。

授業が下手になる要因はスキルよりも姿勢

教員も塾講師も授業が下手になっていく人はいます。

 

それは単純にスキル不足というのもあるでしょう。

しかしスキル不足以外にも原因はあります。

 

よくベテランの先生が

「若いうちは授業の準備大変だよね」

と言います。

 

そもそもその考えが間違っています。

 

教育百貨店の平野です。 

教育百貨店とは英語の先生が全ての先生のために作った

主に「スキルアップ」と「転職」についてまとめた動画とブログです。

詳しい自己紹介はこちらの概要欄から。https://www.youtube.com/channel/UCqp89tMf52TdoQ3n9M-SI5w/about

それでは今日もよろしくお願いします。

 

 

若い時は授業準備や教材研究が大変というのはそれはつまり

 

「ベテランになったら昔作った授業の使い回しをしている」

 

ということですよね?

 

そりゃベテランの授業がつまらなくなる理由にも頷けます。

 

教える内容の根本が変わらないのはわかります。

 

古典文法が急に変わることはないし

理科の現象が変わることもないし

数学の方程式の解き方に新しい方法が見つかるとも思えません。

 

だから若い時にやった授業内容を

また今年も

そして来年も

同じようなことをするんですよね?

 

絶対ウケる鉄板ネタみたいなのは使い回しても良いでしょう。

しかし授業は毎年ただのマイナーチェンジを繰り返すと

年齢とともにつまらなくなります。

 

喋ることに慣れることと

授業に手馴れることと

授業が上手くなることは完全に別物です。

 

忙しいから授業準備をしている暇がないというのは

今回のテーマではないので置いておきます。

 

動画の方が簡潔です。チャンネル登録もお忘れなく。

文章が良い方はこのまま先にお進みください。


【教員】先生の授業が下手になる要因は1つ【塾講師】

 

 

授業は毎年誰か有名な先生が

その解説方法や答えまでに至るプロセスで良いものを開発しています。

 

塾業界であれば予備校の先生がまさにそうですが、

学校でも授業の研究のための会がありますよね?東京でやってるはずです。

 

そういうのにお金を払って行けとまでは強制はできません。

自費ですから家族がいればキツでしょう。

 

別にお金をかけなくても

ネットに情報は転がっていますし

知識があるのなら、新しい教え方のコツは授業研究をすれば浮かびます。

 

いろいろ言いましたが結局何をすれば良いのか?簡単な話です。

 

若い頃にやった教材研究と授業準備にかけた時間と同じ時間を

中堅やベテランになってからもやってほしいと言っているのです。

 

一例ですが私は英語の長文を年々アップデートしていました。

 

1年目はただ文章を綺麗に読んで、内容を理解し、答えにストレートに導く方法をやっていました。オーソドックスです。

 

2年目には大学別の長文の問題傾向を話すことができ、英語に現代文で使うキーワード集を盛り込みました。西洋の考え方とか機械論など、そこまで幅を広げました。現代文との融合を行ったのです。東大の文学部出ている現代文のスペシャリストの授業にお邪魔して、その現代文の解き方を英語に応用できないか研究をし尽くしました。

 

3年目は大学別の選択肢の調査をかなり大掛かりでやりました。この年が1番授業準備きつかったです。すると早稲田の選択肢で正解にたどり着きやすい方法を見つけ出し、その方法が実は中央と法政と青学の理系学部でも似たような形式であることも突き止めました。

この年は私は管理職でした。アルバイトのシフト管理から、人件費、生徒獲得の営業までしています。授業にかけている時間がない中、1番きつく授業研究をしていました。

 

だからベテランが言う

「教材研究は若い時にやっとけばどんどん楽になる」

と言うことがはっきり言って嫌いです。楽にはなりません。

というか楽にはできます。楽になれば良いという気持ちしか持ってないことが問題です。

 

もっときついものを自分に課していました。

実際にそれで私の授業は生徒評判はよかったです。

年間退塾率を前任より8割も減らすことに成功しました。

 

実際に私は授業のクオリティのお影で授業が評判になり

営業成績1位を2度取っています。

 

だから結局授業研究も授業準備も

年齢を重ねたら確かに手馴れてそれなりのクオリティではできます。

でもそれはあくまでもそこそこ止まりです。

 

なんのために先生になったのですか?と私は聞きたいのです。

 

先生になったからには

授業の研究は毎年フォルムチェンジをすべきです。

 

進化し続けることにモチベーションが湧かない

わかります。むしろそういう人は多いでしょう。

しかしせめて20代の若い先生にはそう気持ちを持って欲しくはありません。

 

ですからスキルを磨くことよりも先に必要な心の持ち方は

「毎年授業をアップデートする」という姿勢です。

 

これだけで本来は十分なのです。

 

それを

過去の準備の遺産を使い回す

若い頃にやった研究の貯金で同じ授業をする

 

僕は個人的にこれが許せないと思っています。

 

若者よ。自分の理想とする授業のさらに上を目指せ。

上があるのかと思うかもしれないが、上はある。

 

近くと見えてくる。

老害なんてもう全く見えない領域まで進んでほしい。

 

そうしたら若くから生徒に絶大な信頼を得られる先生になれる。

 

そのために先生になったのだと思うから、

最後は抽象的な言葉でいうが「頑張ってほしい」

 

困ったことがあったらこのブログは毎日

授業内容以外のことは解決策に導くようにしている。

 

それを見てさっさと済ませ、

授業準備、教材研究にかけられる時間を増やし

子供達に還元してあげてほしい。と願っている。

 

YouTubeでは数分程度でさらに簡潔に説明をしています。

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【教員】先生の授業が下手になる要因は1つ【塾講師】

 

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