平野夏紀【教育百貨店ブログ】

先生に「授業内容以外」で価値提供を目指すブログです。YouTubeにも動画あげてます。

上司と喧嘩せず提案を通す方法

上司に案を作れと言われたから作っていった。

 

ところが上司はその案を認めないどころか「ダメだ」と言ってありえない数の指摘が入る。

 

そんなことが何度も続いてある日こう思う。

 

「なに作っていっても結局上司の意向になるなら自分が作る意味ないじゃん?」

 

教育百貨店の平野です。 

教育百貨店とは英語の先生が全ての先生のために作った

主に「スキルアップ」と「転職」についてまとめた動画です。

詳しい自己紹介はこちらの概要欄から。https://www.youtube.com/channel/UCqp89tMf52TdoQ3n9M-SI5w/about

それでは今日もよろしくお願いします。

 

 

「上司は結局良い案かどうかなんて見てない」

塾にいた頃はよく思ってました。

 

ところが教育業界を離れ、

企画がバンバン飛び交う人材紹介会社で、

上司に案を通せるようになりました。

 

その方法を公開していきます。

 

文章よりも動画が良い方はこちらをご覧ください。チャンネル登録もお忘れなく。

文章が良い方はこのままお進みください。


上司と喧嘩せず提案と企画書を通す!【良い案】【ボツ案】

 

 

まず大前提として覚えておいて欲しいのは、

上司は「案の出来不出来」を見ているわけではないと言うことです。

 

上司が根本的に考えていることは、

「いろんな案の中から比較して良いものを選びたい」です。

 

これは言われてみれば当たり前なのですが、

私たちもものを買うときは必ず、

「比較優位」の考え方を持ち込んでいます。

 

店員からすれば、

「いやこの商品は良いものなんだから買えよ」

と思っています。

 

そして部下も上司に、

「いやこの案は良いものだから通せよ」

と思っています。

 

同じ現象なのです。

特定のブランドなら絶対買うと思っていない限りは、

 

「比較して良い方を買いたい」

と思っていますよね?

 

上司も同じです。

 

上司に案を通すためには、

「案自体が良いか悪いかは二の次で、

案を複数持っていって比較させなければならない」

 

と考えてください。

 

ではまず最初に、

自分の考えが100%盛り込まれた

 

「1案」

 

というものを作ってみてください。

これは自分の考えや、自分の思想を入れても問題はありません。

 

「自分がこうしたい」

という考えを書きます。

 

この後に、

 

「0案」を作ります。

 

0案とは、

自分の思想100%の1案と全く反対のことを言っている案です。

 

やるかやらないで案を作る場合は

やる→1案 やらない→0案内

 

候補が2つある場合は

候補1→1案 候補2→0案

 

のようになります。

 

この0案は適当に作ってはダメです。

上司にバレます。どちらが自分の案か悟らせないレベルで作り込んでください。

 

そして比較するとき2つだと少ないので、

0.5案を作ります。

 

0.5案とは、

1案と0案のちょうど真ん中の「妥協案」です。

 

妥協とは言いましたがリスクを取りたくない上司にとって妥協案は、

大きく成功もしないが、失敗も最小限で済む、「輝いた案」に見えることがあります。

 

実際にはこの0.5案を軸に、

1案か0案のどちらかへ寄せていく判断を上司が取ることになります。

 

結果的に上司の意向を入れて出来上がった内容を見たら、

1案の7割が通って3割は修正が入ったみたいに「0.7案」になることがあります。

当然、7割修正が入った「0.3案」になることもあります。

 

部下は上司に提案を通すとき、

この方法を取らない限り、自分の思想はほとんど入らなくなり、

当初の案の原型をとどめなくなります。

 

中には単純に案の良し悪しを見てくれる上司もいますが、

まあほとんどいないと思った方が懸命です。

 

上司が無能だからなのではありませんし、

あなたの案が悪いわけでもないのです。

 

買い物するときの比較して買いたい気持ちと同じであり、

「比較優位」の考え方は、

 

上司が部下の提案を受け入れる基準を設定し、

判断する材料となることを覚えておいて欲しいと思います。

 

ちなみに仕事を超面白くするには、

「1案」「0案」両方が完璧であることです。

 

これでどうなっても自分の案は通ることになります。

0.5案が1番つまらない状態が最も理想であると言えますが、

上司はつまらなものを選びがちであることも覚えておいてください。

 


上司と喧嘩せず提案と企画書を通す!【良い案】【ボツ案】