平野夏紀【教育百貨店ブログ】

先生に「授業内容以外」で価値提供を目指すブログです。YouTubeにも動画あげてます。

先生は「子供が先生の言うことを無条件に信じてしまうこと」を理解しましょう(固定概念Part4)

人は権威を持った人の言うことを安易に聞いてしまうことがあります。

 

偉い人が社員の前で言う台詞が、

「ただの建前」にも関わらず、

首を縦に振りまくり、感銘を受けたかのような顔をしている。

 

あれを固定概念で劇場のイドラという。

 

実際に良いことを言ってることもあるとは思うが、

偉い人の都合の良いようなことを言ってないか、

耳を傾けているだろうか?

 

 

教育百貨店の平野です。 

教育百貨店とは英語の先生が全ての先生のために作った

主に「スキルアップ」と「転職」についてまとめた動画です。

詳しい自己紹介はこちらの概要欄から。https://www.youtube.com/channel/UCqp89tMf52TdoQ3n9M-SI5w/about

それでは今日もよろしくお願いします。

 

 

例えば学校でも塾でも偉い人が

「子供のために頑張ろう!」

と言う。

 

もちろんそれが間違っているとは思いません。

 

その通りなのですが、

なぜか「その通りです」みたいな顔をしている人を見かけたことはありませんか?

 

ウンウン頷いていても実はゴマをすっていて内心「バーカ」と思っているならまだしも、

「この人のいう通りだ!」と思って、

 

「残業は無制限」

「休日も出勤」

「子供のためならいくらでも自己犠牲」

 

みたいな状態になっている先生がいる。

本人だけでなく周りも迷惑している。

 

全部疑えと言っているわけではないが、

 

校長の言う「生徒のために」は、

「生徒が起こす問題を阻止しろ」と言う意味だろうし、

 

塾経営者の言う「生徒のために」は、

「売り上げが下がるから退塾させるな」と言う意味だと多分思っている。

 

偉い人全員が内心そう思っているとは、

私も思ってはいません。

 

内容を簡潔に見たい方は動画をご覧ください。チャンネル登録も忘れずに。

文章が良い方はこのまま先をお読みください。


あんな先生にはならない!と誓った先生があんな先生になるのはなぜか

 

このように権威のある人の言うことを聞いてしまう現象を

劇場のイドラ」と言います。

 

劇場のイドラは身近なところにも潜んでいて、

例えば本を買うときに

 

「東大生が教える◯◯」

 

みたいな本を買ってしまった経験はありませんか?

 

よく考えてみてください?

東大を出ているからといって、

その本の内容が優れているかどうかはわかりません。

 

「東大式数学「とかならまだしも

「東大式株式投資」とか、

東大となんの関係があるのでしょう?

 

ところが劇場型イドラに陥っている人の考え方は、

 

「東大の人が言うんだから合ってる」

 

このような思考回路をしています。

 

「めちゃくちゃ良い数学の内容だったなあ

ところで著者はどこの大学だろう?

東大!さすがだわ!」

 

なら別になんの問題もないのです。

 

ビジネス書でもこのような現象は起きています。

 

最近は思考系の本や問題解決系の本が流行っています。

 

「この本はものすごくわかりやすかったし、

具体的にどうやるかもきちんと書いてあるし、

著者はどこの会社出身なんだろう?ああ!マッキンゼーーか!」

 

マッキンゼー&カンパニー

世界最高峰の頭脳集団とされる外資コンサルティングファームで最も入社難易度が高いと言われている会社。本社はニューヨーク。(平野が言ってるのではない。紹介文にそう書いてある。)

 

これなら良いのです。

実際にマッキンゼーの人が書いた本は名著も多いのは事実です。

 

ところが劇場型イドラの人の思考回路はこうです。

 

「この本はマッキンゼーの人が書いたのか。

じゃあこの内容は素晴らしいに決まってる!

明日からやろう!」

 

です。

 

百歩譲って成功して教育現場が良くなれば救いにもなるのですが、

大抵こういう権威のある人の言うことを聞きすぎる人は、

 

安直に突然やり方を変え、

周りは振り回され迷惑だと思っているが、

本人は満足している。

 

というケースになります。

 

しかし教育現場では残念なことに、

先生が劇場のイドラを生徒に持ち込んでいるケースがあります。

 

そもそも学校という空間は、

成績をつけたりすることで先生と生徒の間に上下関係が付きやすく、

生徒も先生の言うことを聞かないと、

自分が損をするので、

先生の言うことを聞いているうちに、

先生の言うことは無条件に正しいと思い込むようになる。

 

このような現象が起きていますし、

いわゆる学校が嫌いだと言ってる人は、

先生の言うことを無条件に聞くのが嫌なのです。

 

 

そして困ったことにその環境に慣れきって、

先生ではなく「王様」に成り上がった気分になってる人がいます。

 

劇場のイドラとは

「権威を持った人の言うことを無条件に聞いてしまうこと」

 

内容がどうではなくて、話し手の肩書きを見ているのです。

 

これを悪用し先生が生徒に無条件にやり方を押し付けます。

「強制型劇場のイドラ」の完成です。

 

先生が作ったルールに従わない生徒に

「不真面目」のレッテルを貼り、

 

先生が作ったルールに従う生徒に、

「真面目」の勲章を与える。

 

社会の縮図だと割り切って指導しているならまだしも、

王様気分で真面目不真面目の優劣をつけまくっている先生もいるのだから、

手に負えませんね。

 

そんなやり方を押し付けて、

偉くなったような気分の先生、

周りにいませんでしたか?

 

劇場型イドラは大人もハマりやすい固定概念です。

なので子供も同様です。しかも先生がそれに加担している節があると、

十分理解した上で、指導にあたって欲しいものです。

 

YouTubeでは数分程度でさらに簡潔に説明をしています。

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あんな先生にはならない!と誓った先生があんな先生になるのはなぜか

 

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