平野夏紀【教育百貨店ブログ】

先生に「授業内容以外」で価値提供を目指すブログです。YouTubeにも動画あげてます。

東大は凡人で京大は天才は思い込みか?(固定概念Part2)

 

人には4つの固定概念があり、

今回はその4つ目「洞窟のイドラ」を解説していきます。

 

洞窟のイドラとは、

地震の経験や知識に対する思い込み」のことを言います。

 

例えば、

高卒の人たちが活躍している職場において大卒が入ってくると

「大卒はやっぱり使えないな」

と言われたりすることがあります。

 

それはたまたまその人が使えなかっただけで、

「大卒は使えない」は完全に思い込みです。

 

教育百貨店の平野です。 

教育百貨店とは英語の先生が全ての先生のために作った

主に「スキルアップ」と「転職」についてまとめた動画です。

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それでは今日もよろしくお願いします。

 

 

そんなデータはありません。

またあえていうならば使える使えないとは直接的に関係ありませんが、

 

「大卒は高卒より年収が高い」

 

というデータははっきりあるわけです。

 

だから高卒が活躍する職場で、

「大卒は給料高いなあ」

と言うのは思い込みではなく、事実となります。

 

似たような現象に、

「東大は凡人で京大は天才」

と受験業界で言われているものがあります。

 

東大卒と京大卒の方と人事で面接をさせてもらったことがありますが、

 

「凡人か天才かは人による」

 

というのが率直な感想です。

 

これも単にたまたま東大の凡人と巡り合ったか、

たまたま天才の京大と巡り合ってできた思い込みでしょう。

 

ただし京大は関西なので、

「京大は関西弁の人が多い」

とかならおそらくデータを取らなくても事実であるでしょう。

 

動画で簡潔に理解したい方は動画へ。

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「東大は凡人で京大は天才」は本当か

 

 

他にも洞窟のイドラでは恋愛において、

「料理男子はモテる」

 

みたいな名言(?)があります。

 

これは完全に思い込みでしょう。

 

モテてた人がたまたま料理ができる人だったのです。

また「料理できる人がいいよね」

と女性が言ったことを、

拡大解釈しただけに過ぎないと思われます。

 

そうでないと、どう考えても私は自分で言うのもおかしな話ですが、

料理は相当うまい部類です。

洋食ならなんでも作れますし、カレーもスパイスの選択から調合までできます。

モテモテじゃないと話が通りません。

 

 

教育業界ではどのような洞窟のイドラ(経験や知識の思い込み)があるでしょうか。

 

例えば本当にひどい話ですが。

「公立高校の受験失敗したら人生終わり」

 

と指導している教員および塾講師は存在しています。

現に言われてはいませんが、私は地方出身者なので、

そういった指導をしている先生を見かけていますし、

そういった空気感を出す地方出身の地方の教員はいます。

 

おそらく私立に行った自身の友人や

過去の生徒からそう言ったのでしょう。

 

でもそれは私立に行ったから終わったのではなく、

「勉強してないから私立に行った」か

「私立に行ってヘコんでた友人がいた」

 

というだけだと思うのです。

 

東京や神奈川では私立に行くのは特に変なことでもありません。別に普通です。

 

たかが地方の狭すぎる経験を思い込んでいることを

洞窟のイドラと言います。

 

また塾限定かもしれませんが、

 

「映像授業はダメ」

 

と言う先生もいます。

 

それは自身の経験から

「生の授業」しか受けてこなかったから、

 

理解している範囲の外にある映像授業に対して

「ダメ」

といっているだけに過ぎません。

 

「映像授業は再生を巻き戻せるから今その瞬間聞き逃すまいとする緊張感がない」

というのならまだわかりますが、

 

「映像授業は巻き戻せるから学力が上がらない」

と本当に思っているのなら完全に洞窟のイドラです。

 

(映像授業の塾に行かせないために映像授業のことを批判していて、内心は映像授業は良い物だと思っている場合は洞窟のイドラとは呼ばない。ただ単に発言が利益追求のビジネスマンであるというだけ。)

 

洞窟のイドラは若い人でも陥りがちです。

主な原因は「親からの刷り込み」によるものです。

 

また我々先生が幼い頃に思い込ませてしまった可能性は十分あります。

 

洞窟のイドラを抜け出す方法は

「自身の考えと真逆の考えをネットで検索する」です。

 

例えば教員の中年層には

「部活は人格形成に大きく貢献している」

というデータも何もない思い込みで部活を持ち上げ、

学校をブラック職場にしている可能性のある人たちがいます。

 

そういう意見があることは承知の上で、

「部活 不要」などで検索するのです。

 

そうするといろんな意見が出てきます。

それに目を通すだけでも狭い経験や知識が、

思い込みであると気付くことができます。

 

自分と真逆の意見も必ず目を通しましょう。

そうすることによって、白と黒の正反対の意見を頭に入れ、

時には白、時には黒、時にはグレーなどと、

 

臨機応変な対応が可能になります。

 

私は英語は暗記派でもありませんし、

英語は慣れろ派でもありません。

 

暗記すべきところと慣れた方がいいパターンを人によって状況によって学力によって分けています。

このようにグレーという使い方も可能です。

 

それを「英語は暗記!」とだけ無責任に発言して、

生徒を「英語は暗記なんだ」とむやみに信じこませ、

洞窟のイドラに追い込むのはやめましょう。

 

洞窟のイドラは「思考停止」と同義語です。

むやみにパターン化してそのパターンが絶対のような

言動には十分注意しましょう。

 

 

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「東大は凡人で京大は天才」は本当か

 

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