突然ですが、プレゼントを贈るときどんな物を送ったら1番喜ばれるでしょうか?
贈る側だと「相手が喜びそうなもの」という意見が多いようです。
しかし受け取る側に立つと「自分の欲しいものが欲しい」と思うようになります。
つまり何が言いたいのか。相手にプレゼントを最も喜んでもらう方法は、
「相手に何が欲しいか聞いてそれをあげる」
なのです。
聞かなくても相手の望んでいる欲しいものを知っている場合なら同様の効果は得られます。
【退塾】夏期・冬期講習後の大量退塾を少ない労力で防ぐ【減らす】
ですから「相手が喜びそうなもの」を選ぶのは自分が労力を使ったわりに、受け取った側はたいしてうれしくないという状況が生まれやすいのです。
「相手の要望を聞いてそれに答えるだけ」
これが相手へとって1番気持ちが伝わりやすいことは「著書:影響力の武器」によって実証がされています。
これを退塾防止に生かすことができます。
生徒は塾の授業において何を求めているか。
それは本質的には「点数をあげたい」だけなのです。
そこから派生して、「受験校対策の授業が受けたい」とか「あの単元をもう1度やって欲しい」みたいな意見が出ますが、全ては「点数を上げたい」なのです。
生徒のニーズを直接的にはっきり聞いて、それをプレゼントしましょう。
「こういう授業をしたら生徒が喜ぶ」なんてものは効果が薄いのです。
私はアンケートの裏側を使って、
「今後やって欲しい授業の内容を書いて」とよく言っていました。
その要望通りに授業をしようと考えたのですが、実はここには1つ仕掛けがあります。
私は英語科ですのでさすがに英語の内容しか生徒は記入しません。
なのでどんな内容が書かれようが基本的には「授業で全て扱うもの」ばかりです。
だから実はやって欲しい内容を吸い上げることが目的なのではなく、
「ニーズを提供した事実」を生徒に見せつけることが目的なのです。
生徒からニーズとしてあげないで授業をするのと、
生徒からニーズがあがってきた前提があって授業をするのとでは、
そこには大きな差が生まれます。絶対的な満足度が違います。
生徒からすれば「要望通りの授業をやってくれた」
要するに「自分が欲しいと言ったプレゼントをもらった」
と同じ状態になります。
結果、行う授業自体は変わらなくても「満足度」が上がるので退塾が減る傾向にあります。
要望したプレゼントをくれた先生の元から、生徒は離れたりしません。
どうせやることはあえてニーズ化として聞き出して、その要望通りにやったと見せつけましょう。
少ない労力で結果を出す。
これが私のモットーです。